先生とあたしのヒミツな生活♪
第6章 ヤキモチ
1
「あっつーい」
セミがやかましいくらい鳴いていて
暑さと五月蠅さでイライラも最高潮に達している。
この暑い日にどうしてあたしが外に出なきゃいけないのよ?
もう何度同じことを思ってるんだろう・・
「梨菜ちゃ~ん」
「コウちゃ~ん」
あたしのイライラの原因はこの二人にもあるのかもしれない。
「お礼がしたい」
退屈な夏休みの最終日にかかってきた一本の電話。
確かに今の二人がこうして仲良くしてるのは
あたしのおかげかもしれないけど
お礼ってもう何か月前の話よ・・
それに
「もうさ、イチャつくならあたしのいないところでやってくれない?」
これよこれ!
あたしの前でこれ見よがしにイチャイチャイチャイチャ!!
「暑苦しい」
本当に暑苦しい・・
「まぁまぁ~いいじゃん!こんなのもさ」
あたしの横には何故か笑顔の塚本。
「ってか何であんたまでいんの?」
コイツの存在も今のあたしのイライラを高ぶらせる。
「え~だってさ、今度俺に何か奢って欲しいって言ってたじゃん」
「そんなこと・・」
言ったけ?