先生とあたしのヒミツな生活♪
第7章 突然の訪問者



「お前、少し可愛くなったな」

すっかり涼しくなって制服も夏服から冬服に変わったある日

一緒に宿題をこなしていた菊池がとんでもないことを口にした。


「な、何言ってんの」


思わずシャーペンを止めて菊池を睨む。


「何か・・前よりも丸くなったというか・・」

「はぁ?」

「何か女の子ぽくなったよな」

「へ~。それじゃあ前まではあたしは女の子ではないと?」

「そんなことは」
「別にいいけどね。もう絶対に見せてやんないから」


菊池にそう言い捨ててシャーペンを動かしていく。



先生に恋をしてから


確かにあたしは変わったと思う。


でも良く変わっただけじゃない。

悪く変わった所もある。



恋をすると人は凄く臆病になるんだよね。


もし、もしよ?

先生があたしから離れて行く日が来る事を考えたら

って思うと


怖くてたまらない。


こんな臆病なのも


きっとあたしなんだ、よね。













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