先生とあたしのヒミツな生活♪




あほくさ・・


なんて思えなかった。


そう言った菊池は本当にかっこよく見えてしまったから。




「誰かから聞いたことがあるんだ。
もしとっても大好きな人と別れることになったとしても、
もしその人が運命の人ならば・・いつかは必ず結ばれるって」



「そっか」


菊池はあたしが思っているよりずっと大人で



ううん、違う


きっと梨菜ちゃんのことをそれほど好きだからだ。



あたしはまだ子供。


いくら強がっていたって

こうやってしっかりしてるように見られたって



あたしは先生と離れるなんてこと


そんな覚悟、出来ない。



「さ、帰ろうぜ~」


空の上にはきらきら輝く星達。


冷たい風が頬を撫でる。


あたしは菊池みたいに強くなれるんだろうか


そんなことを考えながら菊池の後に続いた。



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