先生とあたしのヒミツな生活♪
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「こら~!!もっとパス回せよ!!」
「きゃ~!!菊池くぅん!!」
体育館に響くシューズの音。
女子達の黄色い声。
何が菊池く~ん・・よ。
「はぁ」
ため息をついて男子コートを見つめながら
昨日の菊池の言葉を思い出してみる。
「俺達は離れても平気。それにさ、
もしこれから何かあって別れることになったとしても。
きっと俺達はまた出会って恋をすると思う」
菊池のように
あたしも強くなれるんだろうか?
「はぁ~」
分からない。
あたしは
どうするべき・・なんだろう。
「ため息つきすぎ」
声が聞こえる方に視線をやると
唯が呆れた顔してあたしの横に座った。
「知ってる?ため息の数だけ幸せが逃げていくの」
知ってるけど
「迷信でしょ?」
「さぁね」
「好きになったんだ、結局」