先生とあたしのヒミツな生活♪





「こら~!!もっとパス回せよ!!」

「きゃ~!!菊池くぅん!!」


体育館に響くシューズの音。

女子達の黄色い声。


何が菊池く~ん・・よ。

「はぁ」

ため息をついて男子コートを見つめながら
昨日の菊池の言葉を思い出してみる。



「俺達は離れても平気。それにさ、
もしこれから何かあって別れることになったとしても。
きっと俺達はまた出会って恋をすると思う」



菊池のように


あたしも強くなれるんだろうか?



「はぁ~」


分からない。

あたしは

どうするべき・・なんだろう。


「ため息つきすぎ」

声が聞こえる方に視線をやると

唯が呆れた顔してあたしの横に座った。


「知ってる?ため息の数だけ幸せが逃げていくの」


知ってるけど

「迷信でしょ?」

「さぁね」

「好きになったんだ、結局」








< 165 / 224 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop