先生とあたしのヒミツな生活♪


「あんたを見る目、凄く優しいもの」





ピー!!

「試合終了、A班の勝ち!!」

すぐ前の女子コートでバレーの試合終了の笛が鳴る。

「ありがとうございました!!」


両者がネットの前に立ち礼をする。




先生が・・あたしを好き?


「まさか冗談」

「そう?多分・・いや絶対にそうだと思うよ」


よいしょ、と起き上がって軽く
屈伸運動に取り掛かりながら
あたしに笑顔を向ける唯。

どうやら次の試合は唯の班らしい。


「根拠は?」

あたしの声に立ち止まった唯は後ろを振り向いてから


「あんたとおんなじような目をする」


そう言ってコートに入って行った。



「なるほどね・」

唯の観察力には驚きだよ、本当に。




ふと上に飾ってある時計に視線を移す。


もうすぐ三時間目も終わりか・・



先生は何をしてるんだろう。


何処かの教室で

授業を受けてるんだろうか。




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