先生とあたしのヒミツな生活♪
大丈夫だから。
そう気持ちを込めて先生を見るけど
何でかな?
視界が歪んで前がよく見えない。
「泣いてる」
先生に言われて自分が泣いてる事に初めて気付く。
「やだ、あたしってば」
先生の手があたしの頬を撫でる。
少しだけ冷たい指先が涙を拭う。
視界がクリアになると先生が少しだけ笑顔を見せて。
「ありがとう」
そう言ってあたしを優しく抱きしめた。
これで良かったんだよね。
先生のこの温もりも
笑顔も
もう近くで見られる事はなくなるかもしれないけど。
大事なのは先生の気持ちだもの。