先生とあたしのヒミツな生活♪
第9章 たとえ別れても・・
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「へ?誕生日?」
二学期ももうじき終わろうとしていた12月のある日。
お昼を一緒に食べていた唯がふとある事を口にした。
「もうすぐ黒崎の誕生日じゃない?」
唯の声に
「そうだね~!花ちゃん、黒崎先生に何あげるの?」
あたしの向かいに座ってご飯を食べる佐藤さんが
興味深々に聞いてきた。
「いや、誕生日って言っても」
・・・?
何で他の子が先生の事について聞いてくるのかって?
実は先生から無理矢理連れられて話をしたあの後。
教室に戻ったら何故かみんながお祭り騒ぎで
「お前あの黒崎と両想いだったのか~」
とか
「さすが青山だよな」
とか
「これからねぇさんと呼ばせてもらうわ!!」
とか。
全く意味不明な事ばっかり言われて。
別に付き合っても何もないのに。
そう否定したあたしに
全員が
「大丈夫!今日の事絶対に誰にも言わないし。」
「そうそう、喋ったら黒崎クビになりそうだしな」
「やっぱ卒業一緒にしたいだろ?」
とかとんちんかんな事を言う始末。
まぁ黙っててくれるのは嬉しい事だけど。
そう、そこまでは良かったのに。
何故かこうしてあたしに懐いてくる子が多くなった。