先生とあたしのヒミツな生活♪
「本当にあたしってバカだよ」
本当にバカだ。
こんな意味ない事・・
「本当に意味のないことなんてこの世にあるのかよ」
ポツリ
そう呟いた菊池の方向に視線を移す。
「え?」
「この世に意味のない事なんてないんじゃないのか?」
「でも、あたしが今ここで泣いたって思いっきり無駄」
「人はそうやって強くなっていくんじゃない?」
「菊池・・」
「無駄な事なんてなに一つないって」
二コリと笑うと菊池はあたしの頭を優しく撫でた。
「やだ、菊池のくせに説教?」
腕を振り払おうとしたあたしに
「花。後悔だけは絶対にするな。」
今度は真剣な顔で言う。
分かってるよ
分かってる。
「・・うん」
後悔だけはしないように
最後まで一緒にいられる時間を大切にしたい。
笑顔で
さよなら
そう言えるように・・・