先生とあたしのヒミツな生活♪



他人の事なんか全く関係ないみたいな態度だったのに。


今はちゃんとあたしの事を気にしてくれてる。


こういう所、本当に変わったよね。


「いえ、もうすぐ誕生日ですよね」


何か変わった事を言わなくちゃ


そう思って出た言葉なのに、
しまったと心の中で後悔してしまう。


「俺には関係ないことだ」


そう言って再び箸を動かす。


そっか


先生は今までほとんど一人で生きてきたんだっけ?


「そう、ですか」


誰からも祝って貰えない誕生日ってはきっともの凄く寂しいはず。


「寂しくなかったんですか?」


別に同情してるわけではないけど。

先生はあたしをギロリと睨むと

全く面白くないとでもいうような顔をして


「俺はクリスチャンでもカトリックでもない」



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