先生とあたしのヒミツな生活♪


あたしの踏ん張りが

全部消えてしまうじゃない。



「いや、こない」


最後まで言い終わる前に


先生が優しくあたしを抱きしめた。


「あたしが、ここにいるって」

「お前の鼻をすする音が聞こえた」


バカみたい

そんなことまで正直に言ってしまうんだもの。


本当にバカだよ、先生。


でも不思議なもので。

先生の温もりのおかげで自然といつものあたしに戻っていく。



先生の長い腕があたしの背中を強く抱きしめる。


それに答えるようにあたしもきつくきつく先生を抱きしめ返す。


暫く抱き合った後


「お前に言わなければならない事がある」


そう言ってあたしから離れた。


< 211 / 224 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop