先生とあたしのヒミツな生活♪
あたしの踏ん張りが
全部消えてしまうじゃない。
「いや、こない」
最後まで言い終わる前に
先生が優しくあたしを抱きしめた。
「あたしが、ここにいるって」
「お前の鼻をすする音が聞こえた」
バカみたい
そんなことまで正直に言ってしまうんだもの。
本当にバカだよ、先生。
でも不思議なもので。
先生の温もりのおかげで自然といつものあたしに戻っていく。
先生の長い腕があたしの背中を強く抱きしめる。
それに答えるようにあたしもきつくきつく先生を抱きしめ返す。
暫く抱き合った後
「お前に言わなければならない事がある」
そう言ってあたしから離れた。