先生とあたしのヒミツな生活♪


明らかにさっきとは違う顔付き。

なるほどね。


「そっちが本性なんだ?」


今までとは違う悪魔の笑顔。


だけど残念ながら此処でひるむあたしじゃない。


「あれ?もしかして、俺の事怖くない?」


「残念ながら」

「やっぱり可愛いね」

二コリ

そう笑うとあたしの腕を更に強く握りしめる。

「いっ」

「あれ、痛かった?」

この男。

もしかしてちょっと危ない?


「離してよ!」
「い・や」


今度は反対の腕まで強く握ってきた。


ちょっと、この状態はいくらなんでもまずいんじゃないの?


早歩きで来たから学校からは距離があるし。

周りは住宅地ばっかで人も今は誰も歩いてない。

おまけに両腕は掴まれて動けない。


「俺とオトモダチになってよ?」

「いやだって言ってんでしょ?」


今までにないくらいしつこい男に

どう対処しようか迷っていたその時


「ここで何をしている?」






< 56 / 224 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop