先生とあたしのヒミツな生活♪
明らかにさっきとは違う顔付き。
なるほどね。
「そっちが本性なんだ?」
今までとは違う悪魔の笑顔。
だけど残念ながら此処でひるむあたしじゃない。
「あれ?もしかして、俺の事怖くない?」
「残念ながら」
「やっぱり可愛いね」
二コリ
そう笑うとあたしの腕を更に強く握りしめる。
「いっ」
「あれ、痛かった?」
この男。
もしかしてちょっと危ない?
「離してよ!」
「い・や」
今度は反対の腕まで強く握ってきた。
ちょっと、この状態はいくらなんでもまずいんじゃないの?
早歩きで来たから学校からは距離があるし。
周りは住宅地ばっかで人も今は誰も歩いてない。
おまけに両腕は掴まれて動けない。
「俺とオトモダチになってよ?」
「いやだって言ってんでしょ?」
今までにないくらいしつこい男に
どう対処しようか迷っていたその時
「ここで何をしている?」