先生とあたしのヒミツな生活♪
絶対に認めない。
バン!!
少し乱暴に屋上のドアを開けて外の空気を一気に吸う。
空は雲一つない快晴。
ふと
アメリカの天気はどうなんだろうと
考えてしまう。
どんなに遠く離れていても
空はずっと繋がってる。
そう思うと
不思議だけど
少しだけ
温かい気持ちになれた。
「ここで何をしている」
へ?
いきなりの声に驚いて後ろを振り向くと
そこに立っていたのは黒崎先生。
「先生こそ、どうしたんですか」
「お前には」
「「関係ない」」
先生の声の上からあたしの声が重なる。
「先生も変わりませんね」
少し笑って先生の顔を見ると。
「・・黙れ」
顔をしかめながらあたしの横に座った。
・・・横に座るの?
一体どういうつもりか分からないけど
だけど
この距離も
沈黙も
・・・イヤじゃない?
だからあたしおかしいって。
「先生も人間だったんですね」