先生とあたしのヒミツな生活♪
なんとなく
考える事を止めてそんな事を喋ってしまった。
「どういうことだ」
どういうこと・・か
「あたしにも分かんないけど。
でもさ人を信じてないわりに
トマト我慢して食べるし」
「・・・・」
「それに部屋の写真だって」
しまった!
と思った時にはもう遅くて
「見たのか?」
驚いた顔もせずに聞いてくる。
「すみません」
普段のあたしなら余計なことは
一切口にしないはずなのに。
・・・この人といると
調子が狂う。
「構わない。」
そう言って再び前を向く先生。
この人は一体何を考えてるのか
あたしにはさっぱり理解できない。
これ以上は一緒にいたくなくて
「戻ります」
立ちあがって先生にそう告げて屋上を出て行く。
せっかくの気分が台無し。
ドアノブに手をかけたその時
「俺は・・人を信じない。誰もだ」
そう言った先生の背中は何故かとても寂しそうに見えた。