先生とあたしのヒミツな生活♪
急いで水道水で血を洗い流し、
救急箱のあるリビングへと移動する。
でも
最後に使ったのは誰よ?
棚の一番上にあって中々取る事が出来ない。
すると
「これか」
「え?」
急に背後から聞こえた声に一瞬驚いて肩が上がる。
だって
あたしのすぐ後ろに
先生がいるんだもの。
「あ、ありがとうございます」
差し出された救急箱を受け取ると
「来い」
腕を引っ張られてさっき先生が座っていたソファーに座らされる。
あたしが持っていた救急箱を奪い取り、蓋を開ける。
「先生?」
「黙れ」
黙れって
「これくらい自分で出来るんだけど」
「お前には耳が付いてないのか?黙れと言ったはずだ」
「ちょ、そんな言い方しなくても」
「手を出せ」
一体どういうつもり?
「イヤ」
「黙れ」
先生の睨みに負けたあたしは渋々手を出す。
先生の大きな手が
あたしの指に触れる。