先生とあたしのヒミツな生活♪
「何をしている」
はっと上を見ると
あたしの前に立っているのは黒崎先生。
「・・・」
「盗み聞きか。趣味の悪い」
「・・そっちが悪いんでしょ、
こんなとこで告白なんかされるんだから」
「邪魔だ、どけ」
もう告白が終わったのか教室には
さっきの女の子はいなくなっていて。
「どきたいのはやまやまなのよ」
でも
体が動かなくて
先生の顔を見れなくて
どうしていいのか分からなくて。
「反対のドアから行ってよ」
「・・そうか」
そうだよ
あたしが今どうしてここから動けないのか
そんなことも聞いてくれないんだよね
・・ってあたしってば何考えてんのよ
もうやだ
こんな気持ちになるのも。
このモヤモヤも
この胸の痛みも
早く消し去ってしまいたいのに。
まるで
忘れちゃいけない事のようにしっかり心に残って取れない。