先生とあたしのヒミツな生活♪


夜は好き。


この街頭だけが頼りな所とか


真っ暗な空に包まれるのも嫌いじゃない。


「よく怖がらなかったな」


昔パパと初デートしたプラネタリウムで言われたっけ?


「はなはね、よるがすきなの」


なんて小さい時から言ってた。




この空もまた


アメリカへと続いてる。




「あれ?」


家に着いてドアを開けようとすると鍵がかかっていて


ピンポーン!!

チャイムを鳴らしても出てくる気配はない。


・・マジで?


この時間におでかけ?


だったら・・

ピンっと閃いてポストを覗いてみるも


「ハズレか」

からっぽのまま。


「どこに行ったのよ」


コンクリートを蹴りながら小さい声で呟いた。


こんな事したって何もなるわけじゃない。

仕方ない、多分すぐ戻るでしょ

そう判断をして玄関さきの小さな階段に座って先生を待った。





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