先生とあたしのヒミツな生活♪
第4章 恋するお年頃?
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人を信じるなんて馬鹿げている。
幼い頃からそう思って生きてきた。
今でもたまに思い出す。
母親が俺に最後に言った言葉。
「必ず、必ず、迎えに行くから、だからそれまで待ってて」
あれから
俺は何度母親を探しに行ったのか分からない。
時には施設を抜け出して
昔住んでいた家まで行った事だってあった。
何度も探す度
そのうち嫌でも気付かされる。
俺は捨てられたんだ・・って。
その後一緒になった里親ともうまくいかず
結局最後は自分の足で生きてきた。
母親が悪いわけではない。
里親が悪いわけではない。
最初から信じていた俺が
全て悪いのだ。