先生とあたしのヒミツな生活♪
人を信じるのが怖い。
裏切られて
苦しくなる気持ちを一番知っているから。
「同居・・ですか」
ある晴れた日のことだった。
俺は放課後理事長代理に呼び出され、今回の同居の件を聞かされた。
「何故、俺なんです?」
自分の娘と一緒に住んで欲しい。
呼び出されて一番最初の言葉がそれだった。
「君は今一人だろ?」
「そうですが」
「一人で食べる飯はまずくないか?」
「感じたことはありません」
まずいだのなんだの。
飯は誰と食べたって変わらないだろ?
「俺の娘は料理がうまい」
普段クールなくせに
娘の話になると笑顔をこぼす。
親馬鹿だな
くだらない
「お断り」
「それに、アイツは家族の大切さをよく知っている」
悪戯っぽい笑いを俺に見せて
会議室を出て行った。
家族の大切さだって?
そんなもの
俺にとっては不必要なもの。