僕様王子に全てを奪われて
愛子さんといると飽きないなあ…

どんどんと僕が描いていた愛子さん像を壊していくよ

和服姿で、花を生けている愛子さんから想像していた性格とは全く違いますね

才能のある女性はきっと、才色兼備かと思ってたけど

全然違った

何でもできて、何でも知ってて…

僕の一歩後ろを歩くような人かと思っていた

男性を立て、男が喜ぶ生き方を知っているかと……思ったけど

「寝ているとはいえ…膝蹴りですよ」

僕は蹴られたお腹を擦った

「ズルいな…愛子さんは
僕を普通の男にさせるんだから」

僕がこんなに嫉妬深くて、執着心のある男だったとは思いませんでしたよ

ほんの軽い気持ちで、近づいたのに

すっかり愛子さんに魅せられている

愛子さんを好きになっちゃうなんて

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