僕様王子に全てを奪われて
「レースが好きなの?」

…ってなっちゅう格好してるの?

は、裸は反則ですよ!

目の前にいる21歳の男性さん!

腰にタオル一枚って…いくらシャワーを浴びて出てきたからって……

有栖川ぁ…わざとでしょう

「はい? 愛子さんはどういうのが可愛いと?」

「イチゴパンツ」

「……15歳…ですから、ね」

有栖川の頬が引きつっているのがわかった

何よ…イチゴのどこがいけないのよ!

お…男の人の鎖骨って……なんかエロいよぉ

ちょうど、ほど良い視線の位置にあるんだよね…これが…困った!

困ったよぉ

「可愛いっていうかお手頃なお値段だよね~」

私はにこっとほほ笑むと、有栖川の腕の中から出ていった

有栖川から離れようとすると、私は腕を掴まれた

「そうやって僕の気をそらしたつもりですか?」

「あ…バレてました?」

「ええ、バレてます」

有栖川がにやりと笑った

「私…お出かけしようかなあ…なんてね」

「どこにです?」

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