僕様王子に全てを奪われて
「席を長く開け過ぎです
夕食はいらないんですか?」
有栖川が怖い顔をして口を開いた
私は有栖川の前で足を止めると、乾いた笑いを立てた
「こ、こんなところで、莉子さんのお兄さんに会うなんて思わなかったから」
私は振り返って、勇人さんの去っていった場所を見つめた
「莉子さんって?」
「竜ちゃんの恋人
あの人、莉子さんのお兄さん…みたい」
「…それにしては楽しそうに話をしていたみたいですね」
「あ…まあ、悪い人じゃなかったから」
話しやすい感じの人だったなあ
ノリがいいっていうか
冗談が通じるっていうか
将来、あの人が竜ちゃんのお兄さんになるのかな?
楽しそうだなあ
「あんな暗いところで…人影に隠れるようにして…」
むかっ
何、その言い方!
夕食はいらないんですか?」
有栖川が怖い顔をして口を開いた
私は有栖川の前で足を止めると、乾いた笑いを立てた
「こ、こんなところで、莉子さんのお兄さんに会うなんて思わなかったから」
私は振り返って、勇人さんの去っていった場所を見つめた
「莉子さんって?」
「竜ちゃんの恋人
あの人、莉子さんのお兄さん…みたい」
「…それにしては楽しそうに話をしていたみたいですね」
「あ…まあ、悪い人じゃなかったから」
話しやすい感じの人だったなあ
ノリがいいっていうか
冗談が通じるっていうか
将来、あの人が竜ちゃんのお兄さんになるのかな?
楽しそうだなあ
「あんな暗いところで…人影に隠れるようにして…」
むかっ
何、その言い方!