僕様王子に全てを奪われて
「貴方の計画なんでしょ?
飯島茶佑さん」

「はうぅっ」

俺としたことがっ

びっくりして舌を噛むなんて…

なんで俺の名を知ってる?

「だから?」

「愛子が本気で嫌がってるなら…」

「薄っぺらい愛情に、誰もついて来ないわよ
あんたはあの子を裏切った
でも聖一郎さんは違う
ずっとあの子を見てきた
あんたとは愛情の深さが違うのよ」

「でしょうね
でも愛子は嫌がってる」

なによ!
ってつい心の中まで女言葉になっちまったじゃないか

なんか腹が立つ

こいつ、むかつく!

俺の計画に一点の曇りナシっ!

「そんなに言うなら、二人の邪魔をすれば?」

「ええ、そうします」

竜之介がすっと立ち上がると、廊下に向かった

ごめん
聖一郎さん

また最後までできないや
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