僕様王子に全てを奪われて
「では、愛子さんのお薦めのお茶はありますか?」
「ありません」
私は即答する
「困りましたね
僕はひどく喉が渇いているのですが…」
「そう、そのままカラカラになって干乾しになったらいかがです?」
「そういうわけにはいかないんですよね
これから華道のお教室に行かないといけないので」
有栖川が澄ました笑みを見せる
大嫌い
この人の笑顔
この人の丁寧すぎる口調
この人の仕草
何もかもが嫌い
どうしてここにいるの?
どうして、コンビニになんか入ってくるのよ
アナタには縁のない場所だわ
「華道のお教室で、生徒さんにお茶を淹れてもらったらいかがです?
女性に人気があるのでしょう?
確かカリスマ家元とかって…ネットで騒がれていると耳にしました
有栖川先生のために、お茶を淹れてさしあげたいとおっしゃる生徒さんは大勢いると思いますよ?」
「ありません」
私は即答する
「困りましたね
僕はひどく喉が渇いているのですが…」
「そう、そのままカラカラになって干乾しになったらいかがです?」
「そういうわけにはいかないんですよね
これから華道のお教室に行かないといけないので」
有栖川が澄ました笑みを見せる
大嫌い
この人の笑顔
この人の丁寧すぎる口調
この人の仕草
何もかもが嫌い
どうしてここにいるの?
どうして、コンビニになんか入ってくるのよ
アナタには縁のない場所だわ
「華道のお教室で、生徒さんにお茶を淹れてもらったらいかがです?
女性に人気があるのでしょう?
確かカリスマ家元とかって…ネットで騒がれていると耳にしました
有栖川先生のために、お茶を淹れてさしあげたいとおっしゃる生徒さんは大勢いると思いますよ?」