僕様王子に全てを奪われて
内緒で計画練るわよ有栖川
私は自分の部屋から携帯を持ってくると、知らない電話番号からの着信履歴が何件も残っていた

それとメールも一件

有栖川から、お昼には戻るからという内容のメールもあった

「もしかしてこれが…勇人さん?」

「うん、そうだね」

では…気を落ち着けて…

私は勇人さんの番号にかけた

3回目のコール音で、勇人さんが出た

『おせえーんだよ』

「す…すみません」

『詳しく話をしたい
藤城と一緒に来い』

「ど…どこに?」

『俺の家』

「はあ…」

『有栖川の仕事が終わる前に、マンションに帰るように手配してあるから』

「はあ…」

『さっさと来い』

「はいっ」

ぶちっと電話が切られた

なんと…自分勝手すぎる男?

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