僕様王子に全てを奪われて
意外と近い場所に、勇人さんのマンションがあった
有栖川のマンションのほうが築年数が浅いのかも…
勇人さんの家の玄関に入ると、笑顔が可愛らしい女性が出迎えてくれた
「いらっしゃい」
「あ…滝沢です」
「はい、聞いております
さあ、どうぞ」
女性がピンクの可愛いスリッパを出してくれる
「あの人は、小山内桃香さん
小山内先輩の奥さんだよ」
「おっ? あの外道で非道そうな人に奥さんがっ?」
はっとすると私は口元に手を置いた
しまった
ここは勇人さんの家だった
「聞きづてならない言葉が聞こえたが?」
居間から顔を出した勇人さんが、私の顔をじろりと見た
「おほほほ
可愛い奥様ですことぉ」
私は作り笑いで誤魔化してみた
「桃香、あの女にクッキーはいらねえ」
「え? でも…」
「いらねえ…つったら、いらねえんだよ」
有栖川のマンションのほうが築年数が浅いのかも…
勇人さんの家の玄関に入ると、笑顔が可愛らしい女性が出迎えてくれた
「いらっしゃい」
「あ…滝沢です」
「はい、聞いております
さあ、どうぞ」
女性がピンクの可愛いスリッパを出してくれる
「あの人は、小山内桃香さん
小山内先輩の奥さんだよ」
「おっ? あの外道で非道そうな人に奥さんがっ?」
はっとすると私は口元に手を置いた
しまった
ここは勇人さんの家だった
「聞きづてならない言葉が聞こえたが?」
居間から顔を出した勇人さんが、私の顔をじろりと見た
「おほほほ
可愛い奥様ですことぉ」
私は作り笑いで誤魔化してみた
「桃香、あの女にクッキーはいらねえ」
「え? でも…」
「いらねえ…つったら、いらねえんだよ」