僕様王子に全てを奪われて
「んで、どういうこと?」
スタッフルームに入ると、私は冴子の前に腰を下ろした
パイプ椅子がきぃっと小さく悲鳴をあげた
…ってそんなに重くないけどっ!
「有栖川を助けたい
有栖川の教室の生徒さんに手を出してる男がいるって聞いたから・・・」
「ああ、それ
高波さんのこと?」
「え? 冴子知ってるの?」
「知ってるわ
…ていうか、どうにかしなきゃねって聖一郎さんと頭をひねってたところだけど…どうしてそんなことを知ってるの?」
「うん
これ、高波さんから貰った名刺
名刺を貰った直後に、高波さんを追いかけてた人に会ったの
犯罪を暴きたいって、だから協力して欲しいって言われた」
「それってもしかして…元許婚の恋人のお兄さんとか?」
「え?…あ、うん
小山内勇人さんって言うんだけど」
「ふうん
次の狙いはあんただったの
私には全然、声をかけてくれないのに…」
冴子が残念そうに口を尖らせた
え?
「わかったわ
排除してくれるなら、私は味方する
でも聖一郎さんは反対すると思うよ」
「だから冴子をまず味方にして…」
「わかったわかった
でも私はこの話、聞いてなかったことする
私に話してからだと…聖一郎さん、機嫌を悪くするよ?
なんで最初に僕に言ってくれないんですか?って」
「ありがとう
そうする」
私は冴子さんと微笑み合うと席を立った
スタッフルームに入ると、私は冴子の前に腰を下ろした
パイプ椅子がきぃっと小さく悲鳴をあげた
…ってそんなに重くないけどっ!
「有栖川を助けたい
有栖川の教室の生徒さんに手を出してる男がいるって聞いたから・・・」
「ああ、それ
高波さんのこと?」
「え? 冴子知ってるの?」
「知ってるわ
…ていうか、どうにかしなきゃねって聖一郎さんと頭をひねってたところだけど…どうしてそんなことを知ってるの?」
「うん
これ、高波さんから貰った名刺
名刺を貰った直後に、高波さんを追いかけてた人に会ったの
犯罪を暴きたいって、だから協力して欲しいって言われた」
「それってもしかして…元許婚の恋人のお兄さんとか?」
「え?…あ、うん
小山内勇人さんって言うんだけど」
「ふうん
次の狙いはあんただったの
私には全然、声をかけてくれないのに…」
冴子が残念そうに口を尖らせた
え?
「わかったわ
排除してくれるなら、私は味方する
でも聖一郎さんは反対すると思うよ」
「だから冴子をまず味方にして…」
「わかったわかった
でも私はこの話、聞いてなかったことする
私に話してからだと…聖一郎さん、機嫌を悪くするよ?
なんで最初に僕に言ってくれないんですか?って」
「ありがとう
そうする」
私は冴子さんと微笑み合うと席を立った