僕様王子に全てを奪われて
勇人さんの言うとおりだ

冴子を味方にしたら、あっさりとオッケーが出たよ

凄いなあ

勇人さん

…クッキーくれなかったけど、ふん

「んで、どうするの?」

「ハッ…それは知らない」

私は首を横に振った

ファイルを貰っただけで…その後の話はしてないや

「なら、まずは高波さんと同じコマの授業を受けてもらいましょう」

有栖川が不機嫌に言った

「そうね
明日、手続きをしておくわ」

「ありがとう」

「こちらこそ
聖一郎さんの教室を守ってちょうだい」

冴子が私の頭をポンポンと叩いた

「さて、お邪魔虫はここら辺で退散するわね~
どうぞ、長い夜を楽しんで!」

冴子はひらひらと手を振ると、玄関に行ってしまった
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