star dust
「本当に本当!?」


「あぁ!
 だから今日は初音の行きたい場所に行こうっ」


「遊園地!!
 音緒ちゃんが前に言ってた遊園地行きたいっ」


即答する初音に遊園地のチケットを見せる


実は初音の答えは分かってたから,昨日買っておいたんだ



「初めての外だ−っ
 電車には乗れるの!?」


「帰りだけな?
 行きはキツイから母さんが送ってくれる」


一瞬キョトンとした母さんだけど嬉しい提案だったのか,笑顔で初音に頷いていた


『車を回してくる』と足早に出て行った母さんについていこうとする初音を止める



「昨日はごめんな
 服を買いに行ってたんだ」


昨日の初音の顔がちらついて,結局はバラしてしまう



「それって静さんと??」


「違う!!
 母さんと一緒にっ
 聞いてみていいからっ!」


言い終わって気付いた


何で必死に弁解してるのかって


恥ずかしくなってそっぽを向くと,笑い声がする


恨めしげに初音を見ると笑い声は大きくなった


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