star dust
「じゃあ改めてまして初音です
 今日は会いに来てくれてありがとう」


あ…


笑った顔はやっぱ天使みたいだ



「どういたしまして」


「で!
 音緒ちゃんって彼女いるの??」


「いません」


「好きな子は!?」


好きな子…ねぇ


いるよ大好きなやつが


だけど一生片思い


この恋は一生もんだと思うから



「いる」


「やっぱいるんだ!
 未緒ちゃんがそんな風に言ってた」


は!?


母さんには言ってないんだけどっ


…恐るべし母親



「音緒ちゃん幸せ…?」


「いきなりどうした」


「今日で会うの最後になるかもしれないから聞いておこうと思って
 写真で見る音緒ちゃんどこか淋しそうだったから…」


驚いた


何も言えないほどに


隠せてると思ってたんだ


現に気付くやつはいなかった


なのに…


< 6 / 118 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop