‡姫は王子に逢いたくて…‡
駅からわたしの家まで
銀河とたくさん話をした。
銀河のお母さんは小学5年のときに亡くなっていて、
お父さんと妹と3人ぐらしとか
俺様のくせに犬が大好きとか。
好きな食べ物の話、
趣味の話、
それはごくごく普通の会話だったけど
銀河の新たな一面を発見したみたい。
家までの距離が
いつもの半分ぐらいに思えた。
そして
その短い時間で
銀河の知らなかった部分を
また新たに知ることができた気がして
なんだか得した気分だった。