‡姫は王子に逢いたくて…‡
◆嫉妬心…信じられない..
「日向、今日の帰りさ..」
そう日向に話しかけたとき
「日向ーっ!!」
教室の隅から日向を呼ぶ声がした。
「おうっ何ー??」
教室の端と端で会話のキャッチボール。
「日向..」
「わりぃ夢恵、ちょっと待ってて。」
そういって日向は
呼ばれたクラスメイトのとこにいってしまう。
放課後、映画に誘おうと思ったのにな。
「この前借りてたCD超よかったーっ!ありがとぅ。」
「なに?ミカもファンになった?まだ他にもいいアルバムあるから貸してやるよ。」
日向、ミカにCD貸してたんだ..。
わたしはなんだか寂しい気持ちがした。
「.......。」
「夢恵?..」
「あ、ごめんヒロ。なんだった?」
ヒロの呼びかけに耳を傾けようとしたけど
日向とミカの会話がどうしても気になってヒロの話に集中できなかった。