‡姫は王子に逢いたくて…‡



「あれっ?!日向?!」


「おっ!レイカじゃん。久しぶりー!」


学校近くの通りを歩いていると
いきなり女の子2人に声をかけられた。


髪が金色に染められ、肌は小麦色に焼けていた。
ふたりとも目にはカラーのコンタクト。


ハデな子たちだな..。


「レイカかなり遊んでンらしーじゃん。最近どう?」


「えーっ!んなことないよ〜。日向だって、新しい彼女?なになに?今度は大人しそうなコ連れて。日向らしくないね。」



「俺の本命!」


...なんか、嫌だな。


日向がたくさんの女の子と
付き合いがあったのは承知の上。

だけどやっぱり
気になってしまう。


「日向またわたしと遊んでよー。カナリ暇でさ。」


彼女はわたしだよ..
軽いノリで誘われてほしくない。


「おう!また連絡するわ。」



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