‡姫は王子に逢いたくて…‡



「あっ!ちょっとここ寄ってい?」


そうわたしの腕をひっぱって入ったのは
小さなCDショップだった。


「買うの?」


「なんかいいのあればな!」


無邪気に笑う日向のとなりで
わたしは笑顔になれずにいた。



「あーっコレコレ!夢恵コイツら知ってる?俺スゲー好きなの。」


「知らない。わたしあまり洋楽聞かないから。」


「聞いて見れば?結構イケるから。」


それはミカに貸してたCDだった。
わたしはあまり普段から洋楽を聞かない。


ミカとはたったひとつのCDで話しが盛り上がって
日向楽しそうだった。



なんだか涙がでそう。



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