‡姫は王子に逢いたくて…‡



次の日


朝から日向はわたしを気にしてくれていた。


「夢恵、昨日はわりぃ。ミカの話ばっか無神経だったよな?」



“ううん。
わたしの方こそごめんね。
ヤキモチ焼いちゃった。”



そう素直に謝れればいいのに

意地をはったわたしは
俯いたまま
日向の顔がみれなかった。


「夢恵ちゃん。日向と何かあった?日向の女の子関係?」


奈々も心配した顔付きで声をかけてくれる。



「何もないよ。わたしが悪いの。日向を疑いの目でみちゃうから。」


「夢恵ちゃん.....」


わたしが苦笑いをしていると
奈々は困った様子だった。



「夢恵!機嫌直してくんねぇ?な?」



日向がわたしに気を遣っている。
わたしがそうさせてしまうんだ。



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