‡姫は王子に逢いたくて…‡



「帰ろ帰ろ〜。」


銀河とふたり下駄箱へ向かう。


「雨、降ってきたな。」


「あっ!やだわたし、教室に傘おいてきちゃった!銀河、わたし傘とってくるから先いってて。」


「いーよ。一緒に行ってやる。」


「ごめん。..メンドーだよね。」


「なにが?」


「....わかんない。//////」



「あほ。さっさと教室いくぞ。」



「うっうん!//」



スタスタと教室へ戻る銀河を追い掛けた。


「銀河歩くの速いね。」


「...別にフツーだけど?」


...。
銀河にとってはフツーでも
歩幅が違うんだってば!!


....と、
思ったけれどツッコめず。
ぷーっと膨れて後ろを小走りで付いていく。



ドンっ!!

「いたっ!どしたの?急に止まって。」



前を歩いていた銀河が
教室の前でいきなり足を止めるから
大きな背中にぶつかった。



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