‡姫は王子に逢いたくて…‡
「ひぇぇぇっ!!」
お化け屋敷に連れていかれたわたしは
案の定目を開けることができず、日向の影にかくれながら少しずつ前にすすむ。
「おい、夢恵。後ろになんかいる....」
「うぎゃぁぁ〜っ!」
「冗談だって。大丈夫か?」
クスクスと笑う日向をよそに
わたしは半ベソをかきながら
日向の腰にぎゅっと手を回した。
「そんな抱き着かれたら襲いたくなんだけど?...」
「え?」
腰に抱き着いた状態で態勢をひくくしているわたしの顔を
日向は覗き込んでキスをしようとした。
っ////