‡姫は王子に逢いたくて…‡



「やだっ///こんなとこで!」


思わず日向の体をどんっと突き放してしまった。



ノリで簡単にキスができるほど
わたしの気持ちは簡単じゃなかったから。



「ごめん........。//」


「......。」



日向は何も答えてくれなかった。


俯いたわたしは
日向との距離を保って歩く。


きっとこれが二人の心の距離。



その後は長い沈黙がつづいて
重苦しい空気が漂っていた。


日向の隣から逃げ出してしまいたい気持ちでいっぱいだった。




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