‡姫は王子に逢いたくて…‡
「日向くん、夢恵のこともうなんとも思ってないのかな?」
ヒロの隣で妙ちゃんがボソッとつぶやいた。
そんな妙ちゃんの言葉に敏感なヒロが気づかないわけもなく
「妙っ?!」
険しい表情をしてヒロが妙ちゃんの顔を覗き込んだ。
「えっ///あっな、なんでもないよ////」
慌てる妙ちゃんにヒロがさらに突っ込む。
「ちょっと妙?!今の呟きはなんなの?!」
ヒロに便乗して、奈々とわたしも体を乗り出した。
追い詰められた妙ちゃんは
困ったように眉をへの字にさせながら
顔を赤らめて口を開く。