‡姫は王子に逢いたくて…‡



そして、

妙ちゃんの口から思ってもみない言葉が飛び出したんだ。



…――『日向くんが気になるの。///』



え?


「えっ?」


「えええっ?!///」



ヒロと奈々は驚いて目を見開いている。

もちろん、
わたしはというと驚きすぎて
声が声にならなかったほど。



妙ちゃん、本気で日向のことが好きだったんだ。



わたしはなんだか胸がきゅんとして
妙ちゃんを見つめた。



わたしと日向が付き合ってるのを
妙ちゃんはどんな気持ちで見ていたんだろう。



日向がわたしに抱き着いたりキスしたりしてる姿を
いったいどんなに苦しい思いで見ていたんだろう。




< 159 / 234 >

この作品をシェア

pagetop