‡姫は王子に逢いたくて…‡
そして、
妙ちゃんの口から思ってもみない言葉が飛び出したんだ。
…――『日向くんが気になるの。///』
え?
「えっ?」
「えええっ?!///」
ヒロと奈々は驚いて目を見開いている。
もちろん、
わたしはというと驚きすぎて
声が声にならなかったほど。
妙ちゃん、本気で日向のことが好きだったんだ。
わたしはなんだか胸がきゅんとして
妙ちゃんを見つめた。
わたしと日向が付き合ってるのを
妙ちゃんはどんな気持ちで見ていたんだろう。
日向がわたしに抱き着いたりキスしたりしてる姿を
いったいどんなに苦しい思いで見ていたんだろう。