‡姫は王子に逢いたくて…‡
「妙ちゃん...」
「やだな!//夢恵がそんな顔することないよっ!」
そうだけど...
でもやっぱり
好きな人が他の女の子と仲良くする姿は見ると苦しいよね。
そして
小さな出来事から妄想を膨らませちゃって落ち込んだり。
わたしは妙ちゃんと同じ妄想族だから
口にしなくとも
気持ちがよくわかる気がした。
「ほらっ夢恵!わたしのことは気にしない!!日向くんが夢恵と別れてフリーになったってことは、わたしにチャンスがきたってことなんだからっっ!
ねっ!?これからわたしどんどんがんばっちゃうよ!」
「妙ちゃん〜っ///」
照れ臭そうに笑って見せる妙ちゃんにわたしはガバッと抱き着いた。
すると、耳元で妙ちゃんが
「ところでさ、日向くんってキス上手かった?」
小さな小さな声で
そんなことを聞いてきた。
「った、たた妙ちゃんっっ////」