‡姫は王子に逢いたくて…‡
―――…
入学式を終え、はやい帰宅のわたしたち。
「なぁなぁなぁなぁっ!夢恵っ一緒にかえろ〜ぜ。」
肩に腕を回してくる妹尾日向に
「あぁっもう///馴れ馴れしいなっ!あたしには好きな人がいるのっ!!」
冷たくあしらった。
「コラ!俺のこと日向って呼べよ。...ったくアイツはやめとけっつってンのに。」
日向がニヤリと意味深に笑う。
なんなの?
藤堂先輩の何をしってるっていうの?
「奈々っ!奈々も一緒に帰らない?」
ヒロが奈々ちゃんに声をかけると
「ごめん。わたし今日彼と約束があるの。せっかくなのに....//」
ちょっぴり照れ臭そうな感じで申し訳なさげに
かわいらしく微笑んだ。
「そっか!じゃぁまた次帰ろうよ!!..それより奈々の彼ってどんな人!?気になるーっ!!」
ヒロは興味深々。
でも、きっとこんなかわいい彼女には
素敵な彼がいるんだろうな。
わたしも思わずニンマリした。