‡姫は王子に逢いたくて…‡



どんどんっと胸元を叩いても
びくともしない。


「やだぁっ!!離してっ///」



「そんなふうに髪巻いたりスカート短くしたり、男誘ってんじゃねーよ。」



そう吐き捨てた男の人の手が
スカートの中に入ってくる。


その瞬間、
嫌悪感が恐怖感へと変わるのがわかった。



やだっこわい!!


誘うなんて
そんなつもりでオシャレをしてるわけじゃない。



恐怖感と
怒りにも似た悔しさで
涙が溢れそうだった。



「いやぁっ..//」



そして
触れられてるところがとても冷たく
ゾワッとして目をぎゅっとつむった。



誰か

助けてっっ




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