‡姫は王子に逢いたくて…‡
「今日は楽しかったね!わたしたちこっちだから。」
「うん。また月曜日学校でね!」
ボーリングの帰り
ヒロとシューヤくんとは
家の方向が違うためわたしと銀河は駅で別れ
ヒロたちを見送った。
「バイバーイ!!」
ヒロとシューヤくんの後ろ姿を
見えなくなるまで見送ると
「わたしたちもかえろ。」
銀河とふたりきりで家まで歩いた。
銀河に家の前まで送ってもらい、
玄関に入るところで
わたしはハッとした。
「や〜っ!わたし、カギ忘れちゃった...」
「家誰もいねーの?」
そう。
今日はパパとママがおじいちゃんの所に行ってて
帰りが遅くなると言っていた。
それなのに
わたしは家のカギを朝出るときに
持ってでるのを忘れてしまってたんだ。