‡姫は王子に逢いたくて…‡



「今日は楽しかったね!わたしたちこっちだから。」


「うん。また月曜日学校でね!」



ボーリングの帰り


ヒロとシューヤくんとは
家の方向が違うためわたしと銀河は駅で別れ


ヒロたちを見送った。


「バイバーイ!!」





ヒロとシューヤくんの後ろ姿を
見えなくなるまで見送ると


「わたしたちもかえろ。」



銀河とふたりきりで家まで歩いた。



銀河に家の前まで送ってもらい、
玄関に入るところで
わたしはハッとした。



「や〜っ!わたし、カギ忘れちゃった...」


「家誰もいねーの?」



そう。
今日はパパとママがおじいちゃんの所に行ってて
帰りが遅くなると言っていた。


それなのに
わたしは家のカギを朝出るときに
持ってでるのを忘れてしまってたんだ。



< 185 / 234 >

この作品をシェア

pagetop