‡姫は王子に逢いたくて…‡



「夢恵もよく知ってるコだよ。なんか夢恵と同じ匂いがすんだよなーっ。癒される系。」


「えっえっ!誰?ねぇ誰、誰?」


「ぷっ。そーいうとこマジ似てんだよ。」



そういって照れ臭そうに
頭をかきながら


「妙子。平野妙子。」



「えっえええっ!!////////」



日向の口から出た名前に
めちゃくちゃビックリした。


「俺のコト軽蔑した?」


「う、ううんっ!ぜんぜんっ////」



そう。


恋はいつだって突然だから。

恋に落ちる瞬間は
突然やって来るから。


誰も気持ちを止めることなんてできない。



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