‡姫は王子に逢いたくて…‡



「うん。奈々、また明日っっ!」

ヒロが元気にてをふって
わたしも軽く微笑んだけど


正直笑えない。


ずっと大好きだった先輩には
彼女がいて
その彼女は今日友達になったばかりの
かわいい奈々ちゃん。


...想像もしなかった。
先輩に彼女がいることなんて。


高校に入ったらセンパイとの
甘い生活が待っているなんて


ただの妄想。
理想を夢みてただけだったんだ....。





「だぁから〜!いったじゃん。アイツはやめとけって。」


...日向は知ってたんだ。


「ははっ。あたしバカみたい。センパイと付き合えるなんて勝手に思い込んで//」


涙目になった顔をかくしながら
俯くと


「夢恵...他に男はいっぱいいるよ。これからいくらだって出会えるから。ねっ?」



ヒロが慰めてくれる。



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