‡姫は王子に逢いたくて…‡
「夢っ子!!」
「へっ???」
はぁはぁっと
息を切らした銀河がわたしの目の前に右手を差し出した。
「早くっ!!」
銀河は少し慌ててさらに手を前に突き出す。
「なっ何がいるの?借りなきゃいけないものは??」
銀河が何を借りなきゃいけないのかわからずに
わたしは銀河に問い掛けた。
「お前!!」
「えっ?」
わたしのまわりで
ヒロ、奈々、妙ちゃんまでもが目を見開いて驚いている。
「ちょっと夢恵借りる!」
銀河はそういうと
わたしの腕をグイっとひっぱり
応援席から連れ出した。