‡姫は王子に逢いたくて…‡
それは
さっきの借り物競争の札だった。
そこには
“好きな人”
そう書かれてた。
好きな人。
借りなきゃいけないもの..
だから銀河はわたしをあの場から連れ出したんだね。
わたしは嬉しくて嬉しくて
涙と笑いがとまらなかった。
「もうっ//そーいうことなら早く言ってよね!恥ずかしがり屋さんっ///」
わたしは背伸びして
頭いっこぶんわたしより背の高い銀河の髪を
くしゃくしゃっと撫でた。