‡姫は王子に逢いたくて…‡



再び


甘い甘いキスのあと



わたしたちはお互いを見つめあって


プッと吹き出した。







「銀河っ。大好きっ!」



グラウンドで体育祭が行われる中
わたしと銀河は


ふたりきり。



入学したばかりのころ
銀河が授業をサボって居眠りしていたこの中庭で



わたしたち

初めて近づいた。



もしかしたら
あの日から


わたしはあなたと
こうなる運命だったのかもしれないね。



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