‡姫は王子に逢いたくて…‡
そして。
ついについにっ!!
この地にたどり着いたんですっ!!
わたしは
教科書やコスメセットが
いろいろ入ったキラキラのバッグを片手に
両手を天にかざした。
「藤堂センパイッ!!夢恵はあなたを追いかけてここまで来ましたよっ!」
ザザッと
教城学園(キョウジョウガクエン)の土を踏んだ。
中学に入学した時、恋に落ち
憧れ続けて3年。
2つ年上の藤堂先輩。
先輩のために芋っ子だったわたしは、雑誌をいーっぱい読んだり..
女を磨いてとうとう同じ高校にたどり着いたんです。
あなたのもとに♪
「.....。....夢恵、先行くよ。」
「あ、待ってぇヒロ〜。」
相変わらずあっさりな
ヒロ。
ヒロとは同中で高校も同じとこ、ココ教城学園を受験した。
彼女の名前は羽柴紘乃(ハシバヒロノ)。
わたしの親友だ。