‡姫は王子に逢いたくて…‡



そして。
ついについにっ!!

この地にたどり着いたんですっ!!



わたしは
教科書やコスメセットが
いろいろ入ったキラキラのバッグを片手に

両手を天にかざした。





「藤堂センパイッ!!夢恵はあなたを追いかけてここまで来ましたよっ!」



ザザッと
教城学園(キョウジョウガクエン)の土を踏んだ。


中学に入学した時、恋に落ち
憧れ続けて3年。
2つ年上の藤堂先輩。





先輩のために芋っ子だったわたしは、雑誌をいーっぱい読んだり..
女を磨いてとうとう同じ高校にたどり着いたんです。

あなたのもとに♪



「.....。....夢恵、先行くよ。」

「あ、待ってぇヒロ〜。」



相変わらずあっさりな
ヒロ。


ヒロとは同中で高校も同じとこ、ココ教城学園を受験した。

彼女の名前は羽柴紘乃(ハシバヒロノ)。
わたしの親友だ。




< 3 / 234 >

この作品をシェア

pagetop