‡姫は王子に逢いたくて…‡



わけがわからず

回りをキョロキョロしながらアタフタしていると



斜め後ろから

「夢恵っ。」


声をこらしたヒロの声が聞こえた。

その声に振り向くとヒロが
右手の人差し指で隣の席を指してた。



指差す方に目をやると
日向がニンマリして

満面の笑みで先生にばれないように
小さく手をふっている。



くっそーーーっ!!
この身勝手ヤロー!!!



ようやく日向のせいで
生徒会に選ばれたことに気づき

わなわなする気持ちを抑えて
ストンと着席した。



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